旧年中は当倶楽部にご支援ご協力ありがとうございました。本年も囲碁将棋が和やかに楽しんでいただけるよう努めてまいりますので、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
　 昨年の私は、7月に66歳の誕生日を迎え、１１月には初孫（長女の娘）の七五三を祝うことができました。あまり体力知力の衰えもなく元気なのは、おととしあたりから運動不足解消とメタボ対策のため始めた水泳と、この倶楽部で囲碁を楽しんでいるおかげかなと有難く思っています。 　
　昨年スポーツでは北京オリンピックがあり、日本の北島や、女子ソフトボールチームの活躍はいまだに記憶に新しいところです。　　
　一方、アメリカでは次期大統領選挙でオバマ氏が選出されました。日本ではねじれ国会で、年金や老人医療など様々な問題を抱えたまま、民意を問う総選挙もしないで、3人目の麻生総理大臣が誕生しました。そこにアメリカのサブプライムローンが破綻し、世界的な金融経済不安に陥り、日本の経済も、政治もますます混迷の度を増しています。このままでは新年を迎えたものの、「おめでとうございます」とは言いにくい状況です。

　私の前回のブログ地球はあらゆる生命体の偉大なる住みかでも述べたように、世界人口は２０５０年には９３億になると予想されています。どんなにＣＯ２の削減をしようとしても、毎年世界で8000万人（実に日本の人口の60%強）が増加しています。それだけの人が増えれば、相応の衣食住が必要となり、働くところも必要となります。必然的に市街化･都市化が進み、それに伴って陸路・海路・空路など交通網の整備が必要となり、空気･水が汚れ、自然破壊が進みます。
　一方で食料は旱魃や飢饉にあえいでいるところも多く、エネルギー資源にも限りがあります。

　経済も、環境問題も、もっとグローバルに地球規模で考えていかなければならない時代になったのです。もう個人の幸福や自国の国益だけ追求するのではなく、他人や他国と協力し合うことが必要不可欠です。個人は金銭至上主義、国は国力だけに依存するだけでは現状打破できません。どんなお金持ちでも、どんな富める国でも、食べるものやエネルギーもなければどうしようもありません。人は自分ひとりでは生きていけないのです。衣食住も車も電化製品も、自力で調達できる人はいません。
　オバマ氏の言うとおり、「人種の壁、民族間の壁、貧富の壁、宗教間の壁、国家間の壁、イデオロギーの壁などありとあらゆる壁を取り除く」ことが今必要です。
　個人個人が英知を出し合い、国と国が協力し合えば必ずこの危機的状況から脱することができるはずです。ピンチは試練であり、チャンスでもあります。歴史的に見ても先人たちはそうやって危機を脱してきました。”Yes We can change !!” きっと今年の後半には、希望の光が見えてくることを信じます。

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