私の父は、東大出のエリートで新聞記者をしていた。記者仲間や先輩後輩とよく酒を飲んでいたようだが、お酒にはだらしなかった。宴席で飲みつぶれたり、喧嘩したりと、お酒で失敗したことをよく母親から聞かされた。私の酒好きはおやじのDNAのせいに違いないが、私のお酒の呑み方は、父の酒が反面教師である。私のお酒は楽しむものであり、酩酊しクダを巻いたり、からんだり、酒の上とはいえ破廉恥な言動は未だない。

　　　　　　　　　　右写真は新聞記者時代の父

二十歳でお酒が堂々と飲めるようになって50年、いいにつけ悪いにつけ酒をたしなんできた。大学に入学したときには、コンパでまず酒を覚えさせられ、社会人になっても宴会や飲み会は、誘われたらほとんど断った覚えがない。家では晩酌、外でも仕事仲間や、友人たちと、体調が思わしくない時以外は、ほとんど休肝日なしに呑み続けてきた。酒のおかげで、出会いにも恵まれたし、酒があればこそ、今日までの年月に深みと厚みが増したと思っている。

　　左写真は高卒以来４３年ぶりの再会

若い時は明け方２時３時まで呑んでも、翌日の仕事に支障はなかった。でも最近は量も減り、時間も夜１１時ぐらいが限度である。酒が旨いと感じるのは健康の証、今後も親しい友人たちと酒を酌み交わす時間を大事にしたい。

　　　　　　　　　　右写真は楽友楽酒